食育No.1企業に向けた社内認定資格制度の構築「第一回食育インストラクター認定式」の開催
2024年11月13日(水)、シダックスフードサービス株式会社 保育給食事業本部は「第一回食育インストラクター認定式」を開催。保育給食事業本部に所属する2名の管理栄養士・栄養士を食育インストラクターとして認定しました。
食育インストラクターとは、2021年より保育給食事業本部が発足させた、保育事業に特化した社内認定資格制度の最上位資格です。資格は「保育社内認定資格制度【初級】」「保育社内認定資格制度【中級】」「食育インストラクター」へと上がっていきます。また、今回同資格の認定者は初となります。
本制度の目的は、外部専門家の監修による独自の保育給食に特化した学びの機会を提供し、従業員のスキルアップをすることを目指しています。
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■認定テーマと認定者
「姿勢を良くしてお友達と気持ちよく給食を食べよう!」
北海道東北営業所 浅利安由子
給食時の巡回より、クライアント様(保育園)の園児が正しくない姿勢で食事をしている様子が気になっていました。そこで、就学に向けた年長児を対象に姿勢を正す食事マナーをテーマに「①ごはんを食べる時の正しい姿勢についての指導」「②給食時の園児への声かけ」に取り組んだ。結果、子どもたちの姿勢も改善し、クライアント様からも当社に幼児部の食事マナーや栄養指導を分担していく提案をいただくなど、園側の信頼も獲得することにつながりました。継続的に取り組み、子どもたちの行動が持続するよう進めていきます。
「野菜を食べよう~作る・食べる・作ってもらう喜び」
関東営業所 髙井紗千
私が従事する対象園は3歳以上児が通う認定こども園であるため、年少児にとってはじめての給食・家庭料理以外の食体験の場となっています。そのため、園児の野菜に対する好き嫌いや抵抗感が強いことが園の課題となっていました。そこで、給食の中で食べられる野菜を増やすことを目的に「①野菜の下処理のお手伝い活動」「②野菜を楽しく食べられるベジメニュー提供」に取り組みました。その結果、下処理のお手伝い中にはこうした食育活動を通して培われたと思われる発言や行動が見られ、対象メニューの残食はほとんど見られませんでした。通常時より野菜量を増やして提供したベジメニューも残食が増えることなく好評で、通常時の野菜量も無理なく少しずつ増やすことに成功しています。園側からは来年以降も活動継続の要望があり、顧客満足度向上の成果も得られています。
監修者 Shoku-Story代表 米倉れい子様(元 厚生労働省栄養系技官)からのコメント
この度は、食育インストラクター認定、おめでとうございます。この1年間、食育を食育フレームワークに落とし込んで回してみて、思っていることを言語化し発表するのは難しい部分もあったと思います。給食提供に日々従事されているみなさんは、給食を料理としてどう提供していくかの先に、提供する給食を食べているお子さんがどう変わっていくかも含めて見ていくことが大切です。皆さんには、「食」という視点からどこで貢献できるかを考え、ぜひ今後も取り組んでいってもらいたいです。また今回の経験を活かし、次はプレイヤーからインストラクターに転じて、食育活動につまずく関係者を気づき導いていく存在になっていってほしいと思います。
■食育インストラクター認定者2名からのコメント
北海道東北営業所 浅利安由子
今まで食育活動はたくさん経験してきましたが、保育園様の方針や背景、浮かび出てくる問題や課題を出発点としたPDCAをまわす視点で取り組んでいなかったのだと今回の食育インストラクター制度を受講し、気が付きました。また、保育士の先生方と一緒に日々フロアを巡回して子どもたちの食事の様子を観察したことで、子どもたちや保育士の先生との関係性が築け、課題解決につなげることができました。その関係性がなければ、今回のような活動に繋がらなかったと思います。イベントとならない継続的な食育活動にはクライアント様との日々の関係性が必要であると感じました。レベルの高い制度だったので食らいついていくのに必死でしたが、身に染みて学ぶことができました。教えること、伝えることでさらに理解力も深まるので、教えながら成長していけたらと思います。
関東営業所 髙井紗千
今までは、クライアント様から求められる『エンターテインメント性』の強い、一過性の活動の提案を多く行ってきましたが、クライアント様の課題解決になるような食育計画を立てたことがないことに気が付きました。また、計画作成後に私の異動があり、当施設を離れることになってしまいました。それでも、後任の責任者の協力や園長先生のご理解により、なんとか活動を行うことができました。最後まで大変だったのが、PDCAをすべて文章で伝えることでしたが、発表では、『魅せる化』を意識した資料の作成を心掛けました。今後は、指導員として食育活動に悩んでいる人にただやり方を伝えるのではなく、米倉先生から教えていただいたことを自分の中に落とし込み、知識を身につけるように導くことができたらと思います。
シダックスグループは未来の子供たちのために「安心・安全」な食事提供と食育活動に力を入れて取り組んでいきます。
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