食育レター 大晦日

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食育レター 大晦日

今月は、大晦日の習わしについてご紹介します。大晦日は、家族で一年を振り返り、新しい年はどんな年にしたいかを話し合ってみてはいかがでしょうか。
12月食育レター 大晦日 大晦日は1年の最後の日である12月31日を指します。 昔は月の終わりの日を「晦日」とよんでおり、1年の最後の月である 12月の晦日は特に重要視され「大晦日」と呼ばれるようになりました。 この日は、1年の終わりを迎える重要な節目として、さまざまな習わしがあります。  「年越しそば」は大晦日に食べるそばのことです。もともとは江戸の町人が忙しい月末にそばを食べていたことから始まったと言われています。地域によって異なる呼び名や言い伝えがあります。 長寿そば そばのように細く長く生きる < 年越しそば > ◆大晦日の習わし 運気そば ある寺でふるまったそばが、 翌年のみんなの運を上げた  福そば 金銀細工師が金粉を集めるのに そば団子を使ったことから、お金を呼ぶ縁起物  縁切りそば そばはよく切れるため、苦労と縁を切る  大晦日ではなく1月1日にそばを食べる風習のある地域や、そばではなくうどんを食べる地域もあります  < 除夜の鐘 > 大晦日の夜のことを「除夜」と呼び、お寺では夜中の12時を はさんで鐘を108回つき、新しい年をむかえます。 「108」は人間の煩悩(悩みや迷いの心)の数、 とされており、鐘の音で煩悩を取り除くといわれています。 通常、107回までは前の年につき、108回目は新しい年になってからつかれます  < 年取り魚 > 昔は、日の入りが新しい日の始まりと考えられていたため、 1年の始まりは今の大晦日の夕方からと考えられていました。 最初の食事である夕食にはご馳走を用意して新年を祝いました。 なかでも、「年取り魚」は欠かせないもので、東日本では鮭(さけ)、西日本では鰤(ぶり)を食べます。 鮭・鰤  < ナマハゲ >(秋田県男鹿市)*2018年にユネスコ無形文化遺産に登録 ナマハゲは神々の使者とされ、各家庭を訪問して人々を戒め、厄を祓い、 幸福と豊作をもたらす来訪神と信じられています。 「怠け者はいねが、泣く子はいねが」と声をかけながら練り歩きます。 泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー  大晦日には、ご家族で楽しかったことやできるようになったこと、くやしかったことなど振り返ったり、新しい年はどんな一年にしたいかなど話し合ってみてはいかがでしょうか。 監修:シダックス総合研究所 参照:本多京子(2019),旬ってなに?季節の食べもの 冬 株式会社汐文社 髙野紀子(2007),「和」の行事えほん2秋と冬の巻 三浦康子(2014),子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本 株式会社永岡書店 (株)おが地域振興公社HP なまはげ館 男鹿のナマハゲ

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