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夏~秋においしい!”ナシ”

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夏~秋においしい!”ナシ”
夏~秋にかけて旬を迎える「ナシ」。名前の由来や品種など、ナシにまつわる豆知識をご紹介!

 夏~秋においしい!”ナシ” 【日本人とナシ】 日本で栽培されているナシには、日本原産の「ニホンナシ」、中国原産の「チュウゴクナシ」、ヨーロッパ原産の「セイヨウナシ」の3つがあります。これらの起源となった植物は、7000万年以前の遠いむかしに、中国西部と南西部の山地で生まれ、ほかの地域に広がったと考えられています。 日本では、弥生時代後期の登呂遺跡からナシのタネが出土するなど、少なくとも2000年前から食べられていたことがわかっています。日本書紀には、五穀(粟・稗・麦・豆・稲)の他に、五穀が採れないときの助けとして、ナシの栽培をすすめる記載が見られるなど、日本人には馴染みの深い果物です。 【どうして”ナシ”と呼ぶの?】 「ナシ」という言葉がどのようにできたかは、中の果肉が白いことから「ナカシロ(中白)」が略されたという説や、果実の芯に近い果肉は酸っぱいことから「ナカス(中酢)」がなまったという説、風があると実らないことから「風ナシ」からという説などさまざまです。 また、ナシは「無し」という意味にとられると縁起が悪いため、反対の意味の「有りの実」という名前で呼ばれることもあります。 【ナシの木の大きさは?】 ナシの木を見たことはありますか? ナシ園では、人の手でせん定して、ナシの木があまり高く育たないように、木の形を作ります。大人が軽く手を伸ばしたぐらいの高さに棚を作り、木の幹は胸の高さくらいにして、幹から出た太い枝が棚に沿って横に伸ばされています。そうすることで、枝が固定されることによる台風被害の減少や、日光の有効利用により収穫量や果実の品質がよくなったり、人が管理がしやすい、花がつきやすくなり早くたくさん収穫できるようになるなどのメリットがあります。 ナシの木は、自然のまま生育すると、20~30メートルの高さまで育ちます。20メートルというと、6~7階建てのマンションの高さに相当します。また、地球上に現存する最大の動物、シロナガスクジラは大人で体長が21~26メートルほどです。シロナガスクジラを縦にしたときの長さと同じくらいだと、かなり高く育つ木だということがわかりますね。 【ナシの種類】 日本で見られる「ナシ」とよんでいるものは、ほとんどが「ニホンナシ」です。 ニホンナシは、皮の色が黄緑色の「青ナシ」と、うす茶色の「赤ナシ」に分けられます。 青ナシと赤ナシの代表的な品種をご紹介します。 ■青ナシ 二十世紀:鳥取県名産の青ナシ。果汁が多く、しゃりしゃりとした歯ざわりが特徴。 ■赤ナシ 幸水:最も生産量が多い、代表的な赤ナシ。果肉がきめ細やかでやわらかい。  豊水:幸水の次に生産量が多い。やわらかく、果汁が豊富。 これらの他にも、さまざまな種類のナシが作られています。 いろいろなナシを食べ比べて、好みのナシを見つけてみてはいかがでしょうか。 【おいしいナシの選び方】 上から見たときに果実の形が正円に見える 皮に張りがあるもの    大玉のもの  硬くずっしりと重いもの ナシは、あまり日持ちがしません。入手したらすぐに冷蔵庫で保管し、早めに食べるようにしましょう。

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