茨城県取手市

まちづくりの拠点となる複合施設を受託運営

まちを「健幸」をいっぱいにする仕事。
茨城県取手市

茨城県取手市

2015年にオープンした複合施設「取手ウェルネスプラザ・ウェルネスパーク」を受託運営。多目的ホール、キッズプレイルーム、クッキングスタジオ、健康スタジオ、トレーニングジム、セミナールーム、カフェ、保健センターの機能を備え、市民の健康の増進と交流を生み出しています。
特長
ワークショップや料理教室、地域住民の方のイベントなど、市民の皆さんが主役のまちづくりをサポート
住所
茨城県取手市新町2-5-25
従業員数
利用者
公式サイト
茨城県取手市

STEP01

課題

STEP02

解決策

STEP03

効果

歴史のある取手のまちが、このままではまちが弱ってしまう。

宿場町として江戸時代から発展してきた、豊かな歴史あるまち、取手。茨城県の南側に位置し、首都圏の近郊都市として昭和40年代から人口が急増し、JR常磐線取手駅周辺は多くの商業施設もできて賑わいました。しかし、まちの中心から離れたところに大きな駐車場を持つ郊外型の大店舗が増えたり、周辺地域の開発も進むにつれて、人の流れが分散。まちの中心の賑わいがこのままでは失われかねない。生活圏が広域にわたり、自動車での移動が前提となる生活スタイルは、それまでのコミュニティも失われがちで、高齢化が進んでいくと必ずしも人に優しいまちではなくなってしまいます。あらためて取手の真ん中に、人の居場所を、人の交流を、人の活気を。次のまちづくりを検討してきた取手市が、取手駅西口地区に開設したのが、複合施設「取手ウェルネスプラザ・ウェルネスパーク」です。多目的ホール、キッズプレイルーム、クッキングスタジオ、健康スタジオ、トレーニングジム、セミナールーム、カフェ、保健センターの機能を備え、市民の健康の増進と交流を生み出す場所として2015年にオープンしました。取手市の想いを受け、この施設を受託運営しているのが私たちシダックスです。
歴史のある取手のまちが、このままではまちが弱ってしまう。

人をつなぐのは人。私たちがハブになろう。

これだけの複合施設の場合、すべてを市が直接運営することは難しく、ただ、それぞれの機能を別々の企業に委託していては、人のつながりを育む場所にはなりにくい。全体を任せられる企業はないか。さらに県外の人にも開かれた場所として、将来の取手市民を呼び込む企画力を持った企業に委託したい。そういった期待に総合的に応えられる企業として、私たちシダックスを選んでいただきました。保健センターは市による運営ですが、それ以外は私たちシダックスが「とりで健幸づくりパートナーズ」という団体を構成し、受託運営しています。「この素晴らしい建物や設備に負けないサービス、私たちならではの血が通ったふれあいを大事にしていこうと、我々も気持ちが入りました。通常の公共施設以上のホスピタリティや柔軟な対応ができるように、スタッフの接客研修にも力を入れてきました」(茨城営業所長)。開設当初から勤務する櫻井陽子は、受付での応対から、セミナールームの準備、施設のあちこちで行なわれているイベントのサポート、さらには自らフラワーアレンジメント教室も開いたりと、何でもこなします。「今日は櫻井さんいるかなって立ち寄ってくださる方がおられるのが嬉しい。近所の方たちにもここは評判がいいです」。
人をつなぐのは人。私たちがハブになろう。

近隣のまちからも子どもたちがやってきた。

子どもたちを育むことは、まちの未来を育むこと。取手ウェルネスプラザが重視していることの一つが、子育て支援です。発達に応じた遊びを通して親子がふれあい、親同士も交流できる場所として、3階に広々としたキッズプレイルームを設置。ボーネルンドのプロデュースによる遊具があり、シダックスの保育スタッフが常時5名、子どもたちやママたちとコミュニケーションをとりながら遊びを見守っています。利用料も1日1人300円。しかも子どもの料金のみで、保護者は無料。この利用しやすさが口コミで広がり、千葉県の我孫子や柏、松戸といった地域からも親子が訪れる人気スポットに。おじいちゃんおばあちゃんも孫と一緒に訪れたり、週末になるとパパも多く来てくれます。「抱っこされてばかりだった子がスタスタと自分で歩くようになったり、言葉が出てきたり、成長を感じられるときが嬉しいです。季節ごとに手作りのイベントも企画しています」(保育士 根本誉子)。保育の基本を大事にして、スタッフ同士も声をかけ合うチームワークで、地域として子どもたちを育んでいます。
近隣のまちからも子どもたちがやってきた。

健康づくり。交流づくり。幸せづくり。

そしてシダックスが強みとする「食」の領域です。施設内のクッキングスタジオでは、管理栄養士資格を持ち、料理や栄養面からの健康づくり支援を行う専門スタッフ「健幸コーディネーター」が、月に1?2回、ワークショップを開催しています。こちらは近隣の50代から60代の方たちに人気です。「家ですぐに応用できるものを教えてくださるので助かっています」(ある参加者の女性)。骨粗鬆症予防になるメニューや、体をぽかぽか温める料理、簡単にできるおせち料理など、健康に配慮したメニューや季節の料理教室を企画。1回のワークショップで2?3品の料理をつくって食べます。「参加者は初対面であることがほとんどですが、作業を分担しながら調理を進めたり、つくったものを最後にみんなで一緒に食べながら話すうちに、みなさんとても親密になります」(健幸コーディネーター・管理栄養士 山本明子)。1階のトレーニングジムにも、日中は元気な年配の方々が、夕方になると、仕事帰りのビジネスパーソンが汗を流しに訪れています。取手市がキーワードとしている「健幸」がまさにここから生まれています。
健康づくり。交流づくり。幸せづくり。

「あなたたちがいてくれたから、念願の発表会ができました。」

多目的ホールは、その名の通り、様々な目的で使用できるように、観覧席や舞台を収納もできる設計です。習い事の発表会、市民劇団の公演といった劇場的な利用と、絵画や写真の個展といった展覧会的な利用、さらには結婚披露宴などのパーティを行うこともでき、取手市民の文化的な活動と交流をバックアップしています。「主役は市民のみなさんです。こんなことができないだろうかというご相談に、せいいっぱい応えられるように工夫しています」(運営支援担当)。「ホールの音響や照明の機材は最新のもの。ステージに立つ方々に最高の照明をあてて発表を盛り上げたい」(音響・照明担当 近藤昭一郎)。「ただ場所をお貸しするだけでなく、発表が成功するようにコーディネートするのが私たち。当日の状況を見て会場のレイアウトを変えたりもしながらお手伝いします」(施設長代理 兼 交流コーディネーター)。70歳で絵の個展を開いた方は、お礼にと立派な絵を寄贈してくださったり。あなたたちがいてくれたから念願のステージ発表ができたと涙してお礼を言っていただき、私たちスタッフも涙したこともありました。取手の真ん中で、心と心をふれあわせて、市民の皆さんが主役のまちづくりを盛り上げていきます。
「あなたたちがいてくれたから、念願の発表会ができました。」

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