事業セグメント
当社グループの業務は、給食提供や車両運行サービスはもとより、自治体からの図書館などの公共施設、学童保育、道の駅などの受託運営、学校からの寮の管理など多岐にわたります。
このグループの総合力を生かして複数の異なるサービスを一括受託することで、窓口の一本化といった効率だけではなく、高品質なソリューションを低価格で提供する「トータルアウトソーシングサービス」が可能です。
当社事業の概観
総受託件数
8,200件
取引地方自治体数
430市町村
アルバイト含)
36,000人
B to
Business
- 企業
- 病院・福祉施設
- 幼稚園・保育園
- 従業員
- 患者・入居者
- 園児
B to
Public
- 国・自治体
(“場”はさまざま) - 住民
- 公立学生
- 観光客
事業概要
シダックスグループは、すべての年代・ライフステージ、ビジネスステージであらゆるサービスを手がけ、事業活動を通じて、社会課題解決を目指す総合サービス企業です。基幹事業は、企業や学校、保育園・幼稚園、病院、高齢者施設、レストラン等で食事提供業務を行う「フードサービス事業」、企業や自治体が所有する役員車・公用車やバスの運行管理を行う「車両運行サービス事業」、企業のあらゆるサービスや自治体の公共施設(学校給食、学童保育、図書館、観光施設、複合施設等)の運営等のお手伝いを行う「社会サービス事業」の3つで、全国でさまざまな事業を展開しながらグループ内で有機的に連関し、それぞれの「場」において、高品質かつ真心を込めたサービスを提供しています。
3つの中核事業領域
シダックス(株)
フードサービス事業
給食の
運営受託
車両運行サービス事業
車両運行・管理の
運営受託
社会サービス事業
自治体施設の
運営受託
その他
トータルアウトソーシング
等の
新規事業
※カラオケ事業からは2018年に撤廃済み
事業別売上
売上*1 | ||
---|---|---|
フードサービス事業 | 519.7億円 | |
車両運行サービス事業 | 233.5億円 | |
社会サービス事業 | 432.3億円 |
事業別利益
セグメント利益*1 | ||
---|---|---|
フードサービス事業 | 22.7億円 | |
車両運行サービス事業 | 21.0億円 | |
社会サービス事業 | 23.6億円 |
各セグメント運営施設数
フードサービス
保育園・幼稚園 | 190ヵ所 |
---|---|
福祉施設 | 360ヵ所 |
オフィス | 450ヵ所 |
工場 | 240ヵ所 |
キャンパス | 100ヵ所 |
病院 | 190ヵ所 |
運営数 | 1,785ヵ所 |
車両運行サービス事業
黒塗り車両 (役員車・専用公用車等) |
1,680台 |
---|---|
公共・コミュニティバス | 590台 |
スクールバス | 450台 |
運行台数 | 3,785台 |
取引先 | 1,050団体 (内、自治体150) |
社会サービス事業
学童保育 | 1,570ヵ所 |
---|---|
公立小中給食 | 580ヵ所 |
施設・寮業務 | 170ヵ所 |
図書館 | 80ヵ所 |
観光業務 | 20ヵ所 |
運営数 | 2,620ヵ所 |
取引先 | 380自治体 |
各事業フィールドの市場概況
BtoB・BtoP共に、委託化が進展することで市場成長は継続。特にBtoPでは、少子高齢化を背景とした新交通インフラ・学童保育の整備等による施設数増大と、トップランナー制度*1 等の政策的後押しで市場は高成長
BtoB | BtoP | |
---|---|---|
成長 ドライバー |
フードサービス事業
病院、保育園、オフィス等の給食運営 車両運行
サービス事業 黒塗り車両・送迎バス・スクールバス等の運行 |
車両運行
サービス事業 公用車・デマンドバス・ スクールバス等の運行 社会サービス事業
学童保育・学校給食・ 図書館などの運営 |
施設数の 増大 |
|
|
委託化の 進展 |
|
|
2. 新・放課後子ども総合プラン
3. 臨時・非常勤職員の任用厳格化
フードサービス事業の市場概況*1
給食委託市場は3兆円規模を有し、人材不足による委託化進展を背景に引き続き緩やかに成長。分散化された市場の中で、当社は大手プレイヤーの一角として、食材の一元物流・共同購買の仕組みを有しており、コスト競争力等を背景にシェア向上が可能
1. 日本フードサービス協会「外食産業市場企保推計」、矢野経済研究所、当社調べ
市場推移
緩やかに成長
- 人材不足等を背景に、直営の維持が困難となり、委託化が進むことで、CAGR1%前後で緩やかに成長(特に病院給食は3食対応が必要で人材不足が顕著)
- 保育園は、子育て支援強化による施設数増大×委託化率向上(現在15%未満*2)で委託市場は急拡大
競争環境
分散化された市場
- 上位20社で市場シェアの20%を占めるが、市場の80%は中小プレイヤーが占める分散市場(当社はトップ10の一角)
- 給食事業は食材調達の面で規模の経済が働く事業モデルであり、今後は寡占化が進むと目される
市場トレンド
withコロナ/SDGs対応、業務効率化
- オフィスでは、withコロナを意識したニューノーマルの給食運営、SDGsを意識した食品ロス軽減などが差別化要素に
ポジショニング/強み
トップ10プレイヤーの一角
- 当社はオフィスから病院、保育園に至るまで幅広い顧客ニーズに対応し、400社超の顧客基盤を有するトップ10プレイヤーの一角
当社の強み
- 食材の一元物流システム(エス・ロジックス社)、業界他社との食材の共同購買会社(ファンズエーピー)によるコスト競争力とトレーサビリティ
- 顧客の細かな個別要望を汲み取る傾聴力と、それに柔軟に対応できるエンジニアリング力
- 圧倒的No.1である学童保育等で培った、こども領域における知見(=食育コンテンツなど)
*2. 当社調べ
車両運行サービス事業の市場概況*1
黒塗り車両は、手堅い需要に支えられた安定市場で、当社は業界リーダーとして確固たる地位を確立。過疎化による路線バスの撤退等により地域交通委託市場が急拡大する中、当社はコミュニティ/デマンド/スクールバスの運営ノウハウを有する稀有なプレイヤー
*1. 当社調べ
黒塗り車両(BtoB・BtoP)の概要
市場推移
- 運転士の高齢化を背景に委託が進み緩やかに成長
競争環境
- 大手は数社で中小プレイヤーが大半を占める分散市場
市場トレンド
- 脱炭素車両の需要が高まる
ポジショニング/強み
当社は10%でトップシェア
- 当社は市場の約10%を占めるトップシェア
当社の強み
- 礼節の徹底等、役員クラスに求められる質の高い運転士の採用・育成ノウハウ
- 全国に10支店・64営業所を展開
- 業界リーダーとしての高い信頼性と危機対応力
地域交通委託市場(BtoP)の概要
市場推移
- 路線バスの撤退・小中学校の統廃合に伴い、需要が急速に高まっており、市場が急拡大
競争環境
- コミュニティ/デマンド/スクールバスの運営ノウハウを有するプレイヤーは少数
- 受託実績が重要視
ポジショニング/強み
当社は6.4%でトップシェア
- 君津市での先進的な取組をはじめ、全国展開している稀有なプレイヤー
当社の強み
- 150自治体との強固なパイプ・受託実績
- 過疎地における効率的な運行スケジュール立案ノウハウ、最適なバス運行を可能とするデマンドバス運行システムを保有
- 顧客車両のみならず、自社車両持ち込み可能
*2. 市場成長率
社会サービス事業の市場概況(学校給食・その他)
トップランナー制度等を背景として、学童保育・学校給食・その他施設運営受託等において市場は引き続き拡大。当社は学童保育において圧倒的なNo.1を有する他、学校給食・スポーツ施設・文教施設などを幅広くカバーし、複数業務の一括受託も可能
学校給食
市場推移
- トップランナー制度等を背景に委託化が進む成長市場
競争環境
- 一部大手プレイヤーは存在するが、中小多数の分散市場
- 統廃合により自校式からセンター式(複数校一括調理)へ移行し、寡占化が進展
ポジショニング/強み
当社は大手プレイヤーの一角
- 当社は民間向け給食事業であるフードサービス事業とその他の自治体受託事業を有する珍しいプレイヤー
当社の強み
- 社会サービス事業全体で有する380の既存顧客自治体と、周辺自治体へのローラー営業
- 民間向け給食事業で培った運営ノウハウ
図書館・事務代行ほか
市場推移
- 清掃業務等は委託化率が100%近いが、図書館・スポーツ施設等では委託化率が10%-20%程度と目され今後も委託化が進む
競争環境
- 各領域において、専門事業者が中心
当社のポジショニング/強み
当社は幅広い業務を受託する稀有プレイヤー
- 専門事業者が多い中で、当社は一括して幅広い業務を受託できる稀有なプレイヤー
当社の強み
- 380自治体とのパイプ及び、BtoPで共通して利用可能な業務システムを有する
- 複数業務を一括して受託することで更なる効率運営を実現する包括受託が可能(北海道えりも町 等)
1. 文部科学省「学校給食実施状況調査」、地方行政サービス改革の取組状況に関する調査、NJSS、矢野経済等より作
2. 市場成長率
社会サービス事業の市場概況(学童保育)
学童保育は、「新・放課後こどもプラン」により、市場が急拡大し466億円程度の市場規模に達していると目されるが、委託化率は12.4%であり、今後も委託化の余地大。当社は当該マーケットで圧倒的なNo.1で、更なるシェア向上を目指す
学童保育の市場概況*1
市場推移
- 2018年9月に策定された「新・放課後こどもプラン」により、学童保育のクラス数・委託率が急拡大
- 委託市場は466億円に達していると目されるが、委託化率は12.4%に留まり、拡大余地は十分に存在
競争環境
- 過去の委託された契約が更新時期を迎え、運営の質がより重要となり、「量」から「質」への競争に変化
当社は30%弱のトップシェア
- 当社は学童保育受託にいち早く取り組み、運営数・運営の質の両面で圧倒的No.1
当社の強み
- 各現場での学びを共有・蓄積して得られた運営ノウハウ、独自開発した業務システム等で運営の「質」が高く評価。結果として、「質」がより重視される近年、シェア向上