「運転者、運転手ではなく、私たちはそれ以上の価値を提供する『運転サービス士』」(大新東 代表取締役社長 森下哲好)。企業、官公庁・自治体を合わせ、約1,000の団体と契約を結び、約3,600台の車両の運行管理業務を行っている運転サービスのプロフェッショナル集団が、シダックスグループの大新東株式会社です。全国で約4,300人の運転サービス士たちが、各地で様々な車両の運転、管理を担っています。事業のスタートは50年以上前の1962年のこと。「黒塗り」と言われる企業の役員送迎車の運行管理が始まりでした。ご自宅から会社へ、訪問先へ、分刻みのスケジュールをこなすトップクラスの要人をお乗せして、一日中の移動を支える仕事。「乗せる方をまるで真綿でくるむように、アクセルやブレーキを感じさせない運転を心がけること。まるで秘書のようにスケジュールを把握し、気持ちを汲み取ること。守秘義務の順守はもちろん、『礼節』を徹底し、その方の周囲の方やご家族からも信頼をいただくこと。これが大新東が守ってきたクオリティです」(常務取締役 加倉井啓雄)。日本の高度成長期には、工業地帯に通勤する方を、近隣の駅から送迎するバスの運行も数多く担うようになります。ここでも、朝夕の通勤時以外は、工場の駐車場の管理や用務を担ったりと、運転以外もこなす働きで評判となりました。こうして運転サービス士の活躍は広がり、今では、スポーツ選手の送迎バス、ホテル利用者の送迎バス、移動図書館やテレビ中継車など、全国で多様な車両の運行管理を担うようになりました。