プレスリリース
2021年4月1日
4月6日~15日の「全国交通安全運動」に向け コロナ禍における交通事故防止のポイントとは
“2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる”。これはSDGsのゴール3ターゲット6に掲げられた目標です。
日本は内閣府が作成した「第10次交通安全基本計画」で、2020年までに24時間死者数(※)を2,500人以下とし、世界一安全な道路交通を実現するという目標が掲げられています。
警察庁の交通局交通企画課が発表した「令和2年中の交通事故による死者数」によると、24時間死者数は過去最少の2,839人。統計を取り始めた1948年以降、最少を4年連続で更新したものの、目標値の2,500人以下には届きませんでした。
また、警察庁は毎年春と秋の2回(春は新年度を迎える時期、秋は夕暮れが早くなる時期)、「全国交通安全運動」を実施しています。今年も4月6日(火)~15日(木)の10日間、特に4月10日(土)は「交通事故死ゼロを目指す日」となっています。
シダックスグループでは、一日3,600台もの車両を運行する大新東株式会社を傘下に持っています。交通事故を減らすノウハウやポイントを以下お伝えします。
※交通事故発生後24時間以内に死亡した者
◆コロナ禍での交通安全のポイント
コロナ対策のため、全国的に夜間や不要不急の外出を控える呼びかけが行われています。いつもの街やいつもの道が様変わりしています。運転をする際も、いつもと違う注意が必要です。
●空いている幹線道路
普段の日なら渋滞する幹線道路が、人手の減少により空いている傾向が見られます。うっかりスピードを出しすぎないよう注意してください。
●人が多い生活道路
一方、住宅街などでは、近所で用事を済ませる人も多いため、平日の昼間でも人通りが多いかもしれません。子どもの飛び出し、3日分の買い物を積んで不安定に走る自転車…など、生活道路の走行には歩行者・自転車に注意をしましょう。
●夜間は反射材用品やLEDライトの利用が効果的
ドライバーにとって夜間は「歩行者、自転車はいないだろう」と考えてしまいがち。現在、警察庁では歩行者や自転車利用者が薄暮や夜間に交通事故に遭わないようにするため、反射材用品やLEDライト等を活用することが効果的との呼びかけを行っています。
反射材用品やLEDライトを活用すると、自動車のライトからの光を反射したり、自ら光ることでドライバーなどに早めに自分の存在を知らせたりすることができます。夜間のやむを得ない外出が多い方は、検討をしてみてください。
◆利用が増えた自転車にも気をつける
コロナ禍において密を避ける交通手段として、自転車やバイクを利用する人が増えています。手軽に乗れる自転車ですが、軽車両に分類され、車両の仲間として交通ルールを守らなければなりません。
一方で、ドライバーの皆さんは、思いがけない方向から現れる自転車にヒヤリとさせられたことがあるかと思います。
車と自転車の事故のうち、約5割が出会頭の事故で、その多くの原因は、お互いの確認不足によるものです。特に信号の無い交差点では、死角からの飛び出しなどの危険予測が大切です。
●車が止まってくれるだろうと考えている
一時停止標識が無い交差点でも、周囲の見通しが悪い場合は一時停止を実施しましょう。自転車に乗る人は「この時間だから大丈夫」「車が止まってくれるだろう」などと考えてしまいます。ドライバー側としては、民家の塀、建物、街路樹など見通しの悪い交差点を通行するときは、標識の有無に関わらず、一時停止をして安全確認するようにしましょう。
●夜間・薄暮の無灯火での走行
ライトをつけない自転車もいるかもしれません。無灯火の自転車を見かけ、ドキっとされた経験もあるかと思います。自転車もドライバー側も早めにライトを点灯し、自身の存在を周囲に知らせると同時に、危険の早期発見に努めましょう。「見るためのライト」と「見せるためのライト」を理解し、早めのライト点灯を実施しましょう。
●風にあおられた不安定な動き
自転車は横風に弱く、風にあおられて不安定な動きをすることがあります。自転車の近くを通過するときは、安全な距離を確保し、側方を通過するようにしましょう。
お話を聞いた人
1990年、大新東株式会社に入社。以来、神奈川・横浜エリアの企業の役員車両を担当する。現在は銀行の役員車両を担当し、約10年間、同じお客様の出勤時や会食時などの送迎を行う。30年間無事故・無違反で運転に励み、専従先のお客様からの信頼も厚い。運転時のポリシーは、「事故を“起こさない”、“起こさせない”、“巻き込まれない”」こと。
*出典:警察庁サイト(統計資料・交通安全のための情報)
https://www.npa.go.jp/index.html