玉野市立学校給食センター

2022年9月より運営開始、最新設備を導入した学校給食センター。玉野市内の小中学校21校に、1日約3,800食を提供しています。

岡山県玉野市

特長: ・床を乾いた状態に保つドライシステムの導入、洗浄後の食器類をコンテナの庫内で消毒保管し、そのまま配送が可能な「天吊式消毒装置」など、設計段階から HACCP方式に対応した最新鋭の設備を導入
・1 日 50 食まで調理可能なアレルギー食調理室を設置
・食育推進のスペースとして活用できる会議室を設置。ガラス張りの窓からは給食調理室での実際の調理の様子が見られるようになっており、目線を児童と同じ高さに設計することで、調理室の中にいるような臨場感を味わえる工夫がされている
住所: 岡山県玉野市築港 5-22-1
従業員数: 約50名
利用者: 小学校14校、中学校7校の計21校の児童・生徒へ、1日約3,800食を提供
公式サイト

STEP01

課題

STEP02

解決策

STEP03

効果

弊社に発注することになった背景

玉野市では、以前は2つの施設で市内の小中学校の給食を調理していましたが、両施設の老朽化が著しく、児童数も減少していることから、統廃合を検討していました。また、栄養教諭等による食に関する指導を充実させるとともに、児童生徒の食物アレルギーにも配慮した豊かできめ細やかな給食の提供に努めたいという方針を掲げていました。

発注前の課題

施設の設備については、ドライ運用を心掛けていたものの、ドライシステムと同様の作業は行えていない、また冷暖房設備が設置されていないため、調理室内の温度管理ができていないなどの課題がありました。食物アレルギーを持つ児童生徒は年々増加傾向ありましたが、除去食や代替食の対応が行えておらず対応が必要でした。食育の推進においても、施設を訪れた方が実際に見て学べるように整備し、食に関する指導の充実が必要であると考えていました。

課題に対する解決策

プロポーザルでの募集により、シダックスさんからPFI（BTO方式）での提案がありました。15年という契約期間を考えると、BTO方式の方がメリットがあるのと、PFI含め学校給食の実績があるシダックスさんに決めました。プレゼン時の施設の外観デザイン（玉野市の海をモチーフにしたヨット型のデザイン）も印象が良いと感じ、信頼できる会社だと感じました。

※PFI【Private Finance Initiative】
公共施設等の設計､建設､維持管理及び運営に民間の資金やノウハウを活用し､効率的かつ効果的に公共サービスを提供する手法
※BTO方式【Build-Transfer-Operate方式】
民間事業者が施設の設計､資金調達､建設を行い､施設完成後､所有権は自治体側へ移転した上で、維持管理や運営を行う方式

弊社に発注してから変化したこと、効果

給食を提供している小中学校の児童生徒からは、「給食がおいしくなった」という声が上がっています。温かいものはしっかりと温かく提供してくれています。児童生徒の見学会も数回実施していますが、「給食を作っているところを見て、残さず食べようと思った」という感想がありました。実際に調理風景を見ることは、給食への興味を持ってもらうことに繋がるため、今後も子供たちにどんどん見学に来て欲しいと思っています。

今後の展望、弊社に期待すること

施設が新しくなったことで、保護者さん、地域住民の皆さんから大変期待されています。立場に関係なくワンチームとなって協力し、魅力あるおいしい給食を作っていきたいと思います。これからアレルギー対応も始まるので、シダックスさんの意見も聞きながら、体制づくりを進めていきたいです。

導入サービス

インタビュー頂いたお客様: 玉野市立学校給食センター　所長　宇山哲司様

シダックス担当者から一言: 子供たちに安心・安全、おいしい給食を提供することを第一に考えています。そのためにはスタッフ同士でコミュニケーションを取り合い、チーム一丸となって業務に励むことが大切です。調理では、温度管理はただ高ければいいではなく、衛生基準は守りつつ加熱しすぎないようにする、おいしそうな焼き目を付けることなどを心掛けています。今後も、子供たちが大きくなって、「給食おいしかったよね」と言われるような学校給食を作っていきたいです。
シダックス大新東ヒューマンサービス㈱玉野市立学校給食センター　統括責任者　泥谷崇