500の仕事、シダックス。

山郷に花を咲かせる仕事。山郷に花を咲かせる仕事。

case study | 岐阜県本巣市の場合

山間部地域に次世代型観光の拠点をつくる。

岐阜県本巣市の情報
人口:34,491人(2018年4月30日現在)
総面積:374.65平方km
岐阜県本巣市地図
sustainable development goals
8.産業と技術革新の基盤を
9.人や国の不平等をなくそう
12.気候変動に具体的な対策を
15.平和と公正をすべての人に
17.

私たちシダックスグループは、「SDGs」の取り組みに力を入れています。

市の80%を占める山間部を、荒れさせてしまうわけにはいかない。

岐阜県の南西部に位置する本巣市は、人口約35,000人。南部の市街地は近隣の都市にもアクセスしやすく、農工商がバランス良く発展した地域として、経済誌の住みやすさランキングでは全国でも上位にランクインする市です。しかし、市街地を流れる根尾川を上流へさかのぼった北部地域はほぼ山林で、山あいの集落は人口減少が進む傾向にありました。もし上流部に人が住まなくなり、山が荒れてしまえば、災害時の山崩れなども下流の町を襲うことになる。街を守るためにも、上流の地域も守る必要がありました。そこで本巣市は、北部の豊かな自然を観光資源と捉え、観光やレジャーで訪れる人を増やすことで雇用や経済を生もうと、1990年代から4つの観光施設を開設し、運営してきました。それが道の駅「織部の里もとす」、ホテル館と温泉館を備えた「NEO桜交流ランド」、地域の名産品を集めた「うすずみ特産販売所」、そして広大なキャンプ施設「NEOキャンピングパーク」です。施設名にある「NEO」とは、「根尾」というこの土地の名前。この地域には、樹齢1500余年の名木「根尾谷淡墨桜(ねおだに うすずみざくら)」もあり、桜が咲く頃には多くの観光客が訪れ、広い駐車場も、ホテル館の宿泊予約もいっぱいとなるほど賑わうようになりました。しかし、各施設はオープンから15〜20年を経て、次のリニューアルが必要なタイミングを迎えていました。桜の季節以外にも訪れてもらえる場所にするにはどうしたらよいか、新たなアイデアも必要としていた本巣市は、民間企業のノウハウの活用を検討。4つの観光施設の運営企業の公募が行われました。

この土地はまだまだ面白い種がある。市とシダックスの挑戦がスタート。

その審査を経て、2018年4月からの運営を担うこととなったのが私たちシダックスです。「施設のリニューアルや地域のものを活かした特産品開発のアイデア、多くの人を集める仕組み、宣伝の方法など、シダックスさんの提案を地元の人や学識経験者からなる選考委員の方々が高く評価していました。私もこんなにノウハウのある企業だったことを初めて知りました。役所ではなかなかできなかったことをやってもらいたい」(藤原勉 市長)。私たちシダックスとしても、この地域にはまだまだポテンシャルがあることを感じており、その魅力を伸ばす様々なアイデアが提案できました。まず、道の駅「織部の里もとす」は、地元農家の新鮮な野菜が集まり、地元の人も日常の買い物に多く利用する道の駅でした。そのため、人気の「朝どれ野菜コーナー」を屋内に移動し、より拡大。また、パン工房を新設し、焼きたてパンの販売を開始するなど、地元の人により愛される改装をプランニングしました。その上で、登山やサイクリングの人が立ち寄りたくなる休憩施設、飲食スペースなどの充実を図り、地元の人の日常使いと、外から訪れた人の非日常の楽しみを両立させる改装に着手。4施設のなかでも、大事な拠点である道の駅が、さらに集客力をアップしています。美しい山々に包まれた「NEO桜交流ランド」は、よりアクティブに自然の中で活動できる場にしようと、森林セラピーウォーク企画の充実、プロジェクトアドベンチャー施設の新設、ダンスチームの練習や教室が開催できるホールづくりに着手。その他の施設も、観るだけの観光から参加・体験のある次世代型観光へ、という考え方で、新企画を進めています。

地元の人と産業がここからもっと育つように。活躍するように。

シダックスが受託運営することが決まってからは、シダックス中部・北陸営業推進部の熊本謙二は運営の方針説明に地域をまわりました。「もともと施設を運営していた公社の社員の方たちをシダックスに転籍いただく形で、雇用を守ること。取引のある企業や農家さんとの関係も継続し、地元から仕事や売り場を奪うものではないことをご説明し、安心いただきました」。地域に寄り添い、働く人や地元生産者が持っている力を最大限に発揮してもらうこと。その環境や仕組みづくりがシダックスなのです。受託が決まったのが冬。春には桜の咲く繁忙期がすぐに来るため、急ピッチで営業申請や改装を進行。「新たにシダックスに転籍したみなさんとも一体となって立ち上げ準備を進めました」(岐阜営業所長 大村暎貴)。道の駅の駅長には、石川県の能登半島で道の駅の運営経験のあるメンバーが赴任。「土地が変われば道の駅も違う。初めて見る野菜もあります。地元スタッフのみなさんと話し合いながらもっと愛される道の駅をつくっていきます」(統括責任者・道の駅駅長 唐木俊一)。地元出身のスタッフたちも、高いモチベーションで頑張ってくれています。「施設もより魅力的になり、今まで自分たちでは気づかなかった動線の悪さなども解消できて、販売力がパワーアップしたと感じています」(織部の里もとす スタッフ 瀬尾明美)。「根尾をもっと盛り上げていけそうだと純粋にワクワクしています」(NEOキャンピングパーク 支配人 道脇元)。人こそが花。地元の人が仕事で生き生きと活躍していくことこそ大事だと考えています。

6次産業商品や新しい参加型観光も。根尾は、桜だけじゃねーお!

売り場づくりだけでなく、地元企業や生産者との6次産業商品開発も、いくつかのプロジェクトが進行中です。もともとこの地域で鹿肉、猪肉の商品化を進めてきた「里山ジビエ会」と連携し、道の駅でのジビエ販売を拡充。おいしくてヘルシーな加工食品やメニュー開発も構想中です。「地元食材を使った、通年で提供できる定番商品を持っておきたい。富有柿のソフトクリームも検討中です」(道の駅駅長 唐木俊一)。「温泉館の『イワナの親子丼』は今までも人気。行ったら必ず食べたいと思われる独自の名産をもっとつくりたい」(NEO桜交流ランド 総支配人 浅野登)。新しい観光のプログラム開発も、この土地には可能性がたくさんあります。山あいを走る樽見鉄道と連携し、自転車を載せて移動し、上流部でのサイクリングを楽しむことができないか。国の重要無形文化財「能郷の能・狂言」をより多くの人に観ていただく機会をつくろう。キャンピングパークで昆虫の生態観察などの学習企画ができないか、岩魚料理の作り方教室や冬のキャンプの勧めなどなど、アイデアが続々と生まれています。ここは桜だけじゃない価値がまだまだ咲き誇る可能性を持っている。訪れる人の心も花開く山郷にしてみせます。

500の仕事で、人を支えていく。町を支えていく。この日本を支えていく。

道の駅「織部の里もとす」

  • 受託開始日:2018年4月
  • 年鑑来場者数:約400,000人
  • 従業員数:40名
  • 提携農家数:300件以上
  • 営業時間:9時〜17時
  • 取扱い商品点数:5000点
  • 駐車場台数:普通車140台/大型車8台

※2018年5月現在の情報です。

NEO桜交流ランド

  • 受託開始日:2018年4月
  • ホテル従業員数:14名
  • 温泉施設従業員:20名
  • ホテル客室数:18室数
  • 温泉湧出量:毎時800リットル
  • 月間ホテル利用者数:400名
  • 月間温泉利用者数:4,000名
  • 駐車場台数:普通車140台/大型車8台

※ 2018年5月現在の情報です。

うすずみ特産販売所

  • 受託開始日:2018年4月
  • 従業員数:10名
  • 月間来客数:200名
  • 取扱商品点数:100点

※ 2018年5月現在の情報です。

NEOキャンピングパーク

  • 受託開始日:2018年4月
  • 従業員数:10名
  • オートキャンプサイト数:50サイト
  • コテージ数:14棟
  • 施設総面積:6,200平方メートル

※ 2018年5月現在の情報です。

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