500の仕事、シダックス。

島根県安来市 | 土地の宝をつないでいく仕事

case study | 島根県安来市の場合

島根県安来市で、風土、文化、人の暮らしを守り、育む挑戦。

島根県安来市の情報
人口:39,588人(2017年7月1日)
総面積:420.9平方km
観光入込客数:1,552,884人(2016年1月~12月)
島根県地図

どじょうすくいが、途絶えてしまう?

島根県の東部に位置する安来市。中国山地に連なる山々もあれば、日本海につながる広大な湖、中海(なかうみ)もある、豊かな自然に恵まれた土地です。江戸時代には、米や砂鉄が集まる安来の港に北前船が寄港するようになり、賑わう港町で大衆文化が花開きました。その頃に歌われた民謡を原型として生まれたのが、安来が誇る伝統芸能、安来節です。「いずもめいぶつ にもつにならぬ きいておかえれ やすぎぶし」。七七七五調の唄と三味線、鼓、銭太鼓、そしておなじみのどじょうすくい踊りで構成されるもので、安来市の無形民俗文化財に指定されています。しかし、近年、演じる方たちの高齢化が進み、世代を超え、歌い継がれ、踊り継がれてきた安来節の伝承が心配されるようになりました。そこで安来市は、2006年、稽古や公演の場としてはもちろん、子どもたちへの伝承活動を行う場所として、「安来節演芸館」という施設を開設。安来の宝を未来につなごうと動き始めました。

この貴重な民俗芸能を、もっと見ていただきたい。

この「安来節演芸館」をオープン当初から受託運営し、市と一体となって様々な工夫を行ってきたのが私たちシダックスグループです。世界に一つしかない、安来の風土が生み出した民俗芸能を、もっと多くの人に観ていただこうと、安来節を観光資源としても捉え、集客に力を入れてきました。観光のバスルートをつくったり、お食事処で、どじょう料理のオリジナルメニューを提供したり。名人や家元の公演を観賞するだけでなく、お客さまも舞台でどじょうすくい踊りが体験できるようにしたり。踊りの衣装を着たスタッフがお出迎えするのも人気になり、多い季節は一ヶ月に10,000人以上が訪れるようになりました。「北海道や沖縄からも来てくださる人がいる。楽しかったと言っていただけると本当に嬉しい。」副支配人を務める竹中智子は語ります。彼女も安来生まれの安来育ち。子どもの頃からおじいさんおばあさんが口ずさむ安来節を聞いて育った一人。「こんなに素晴らしい場所で、伝統をつなぐお手伝いができることが喜びです。」

街を走るイエローバスもシダックスが運行

実は「安来節演芸館」の受託運営よりも先に、私たちシダックスグループは安来市の市営バスの運行受託管理を2000年から担っています。黄色い小型バスを、約40名の運転士が交代で、毎日、18路線走らせ、子どもたちの通学や、高齢者の買い物、通院を支えています。市街地以外はバス停がなくても乗り降りができます。「山間部の路線は、お客さんがバスの座席で寝ていたとしても、着きましたよと起こせるくらいの間柄になります」(イエローバス運行管理 平野詔治)。運転士たちは全員が大型2種免許を持っているプロフェッショナル。安全運行に力を入れ、大きな事故は一つもなく、17年、運行を担い続けています。冬は雪が1メートルほどは積もるため、夜中までかかってチェーンを巻くこともあります。「もしこのバスがなくなってしまったら、山間部は人が離れてしまう。市の想いを受け、一人でも乗る人がいるなら路線は廃止せず、走っています」(営業所長 米澤宏司)。

Let's try! Yasugi Experience!

「安来節演芸館」には、市内の園児や小・中学生、専門学校生も、郷土の芸能を学びに来ます。若いときからぜひ習ってほしいと語るのは、家元四代目、渡部お糸さん。「安来節は喜びも哀しみも、人生を唄える深さがあるんです。三味線や鼓との呼吸の合わせ方はジャズやロックのバンドのよう。昇段審査は厳しいですが、たくさんの人が夢中になって稽古に励んでいます。」踊りの名人が演芸館で園児たちにどじょうすくい教室を開くこともあります。「そうちゃんせんせい、どじょうみせてと大騒ぎ。子どもたちと踊るのは本当に楽しい」(増田惣市さん)。最近は海外から訪れる方も増えてきました。どじょうすくい踊り体験の司会を務めるスタッフ増田明美は“Les’s try! ”と海外の方も舞台へと誘います。やってみると意外と難しいどじょうすくい踊りには皆さん苦労しながらも、終わった後は「Wonderful!」「タノシカッタ、アリガトウ!」と嬉しそう。安来でしかできない体験が、出雲の旅に欠かせないものになっていきそうです。風土、文化、人の暮らしを守りながら、未来へ。安来市と私たちの挑戦は続きます。

500の仕事で、人を支えていく。町を支えていく。この日本を支えていく。

島根県安来市
トータルアウトソーシングマップ

  • 安来市
  • 広域生活バス運行委託管理
  • 舞台運営管理
  • 演芸館受託運営
  • レストラン受託運営

安来節演芸館

  • 受託委託:2006年1月より
  • 年間来場者数:96,815名
  • 従業員数:24名
  • 平均稼働従業員数:平均15名
  • 従業員平均年齢:18歳〜67歳
  • 安来節年間講演回数:1204回
  • レストラン収容人数:100席
  • 演芸場収容人数:233名
  • 駐車場台数:大型車6台/普通車115台
  • 営業時間:10時〜17時
  • 年間どじょう消費量:830kg

※2017年7月現在の情報です。

安来市コミュニティバス

  • 受託委託:2000年4月より
  • 保有路線数:18路線
  • 従業員数:40名
  • 従業員年齢:35歳〜67歳
  • 保有バス台数:27台
  • 1日利用者数:平均897名
  • 受託後の事故数:0件
  • 年間走行距離数:1,400,000km

※2017年7月現在の情報です。

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